
前作『小さな町の小さな映画館』の撮影中に、「大黒座」の映写室を撮影させていただきました。 その重みある存在感に圧倒され、規則正しい音に"人間の鼓動"のようなものを感じました。
そして、その時、映写機が映画館から映画館へと譲られたりするのだと知りました。私たちが映画を観ている間中、ずっと後ろで回り続けている映写機への興味がむくむくと湧いてきました。
そこへ、映像のデジタル配信化の話が重なり、フィルムが、映写機が、姿を消そうとしている!という現実が迫ってきました。今こそ、映写機の記録を残さなければ・・・と思いました。